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秋にぴったりな本



長田 弘 / 晶文社(2005/03)
Amazonランキング:204314位
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長田 弘さんって童話作家だと思ってました。
ほんとは詩人なんですね。
詩人のエッセイ。
やっぱり言葉がきれいなんですよね。
琴線が鳴りっぱなしって感じでした。

5月の海
海へ近づいてゆく道には、招かれるような感覚があって、先へ、先へ、つい気もちを急がされる。
海はわたしたちに、目を上げて、水平線を見はるかすことをおしえる。
目を伏せることでなく。

美術館に行く
 たまらなく美術館にゆきたくなるときがある。そして、美術館へゆき、見たかった絵や彫刻の前に立つと、ふだんすっかり忘れている小さな真実に気づく。
 わたしたちの時間というのは、本来、こんなにゆっくりとして、すこしも気忙しいものでなく、どこか慕わしい、穏やかなものだったのだ、ということに。

夕日を見にゆく
 夏の日には、暮れなずむ景色の遠くに、夕陽を、こころゆくまで眺めたい。
 夕陽はマジシャンだ。黙って、眺めているだけで、いつしか気もちの奥まで、あかあかと明るくされてゆく。やがて、ありふれた一日が、すばらしい一日に変わる。ありふれた出来事が、すばらしい記憶に変わるのだ。

不思議な時間

事新しくない日常の情景の一つ一つが、知らない街ではあざやかな一瞬に変わる。まなざしが変わるのだ。
 研がざれば光なしと言うが、感受性もおなじだ。秘境も絶景もないが、遠くの街の日常を訪ねる旅の時間には、じぶんの感受性を更新できる、不思議な時間が隠れている。

旅の鞄
 余分なものはいらない。旅の鞄に詰めてもってゆかなければならないのは、一つだけだ。時間だ。とらわれない独りの時間だ。それともう一つ、たぶん、心の静けさも。



☆この本はいつもそばに置いて読み返したい・・・そして
ある一瞬に出会ったときにつぶやきたい。
そんな言葉がいっぱい

この本の表紙のクリムトの<公園>もまた素敵なんです。
もし100冊、本棚に残して置けるとしたらその中の一冊に入ります。


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